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株を探す際に確認すべき3つの指標「PER」「PBR」「ROE」【銘柄選定効率化】

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数千もの銘柄の中から優良株を探し出すのは非常に大変です。今回は、株を探す際に確認したい3つの指標について書いていきます。「PER」「PBR」「ROE」この3つの指標を活用して割安で成長する見込のある株を買いましょう。

 

どうも、りーまるです。

株を買い始めてから、これまで投資について様々な本を読んできました。株の基礎知識、決算書の見方、高配当株投資、成長株の探し方などです。

その中には多くの考え方があり、個別銘柄について調べだしたらキリがないように感じます。

 

そもそも上場企業数は日本だけで約3,700社もあるんです。

(日本取引所グループHP参照:https://www.jpx.co.jp/listing/co/index.html

その中から自分の投資する企業を探し出さなくてはなりません。

詳細まで調べていると調査に時間を奪われてしまい、投資機会を失いかねません。

 

そこで今回は、株を買う前にここだけは見ておくべき3つの指標についてまとめました。私が読んだほぼ全ての本に、これら指標が使われており、非常に重要なものだと考えられます。

企業の財務状況を大まかに掴んで、銘柄選定の効率化を目指していきましょう!

 

この記事は

・株初心者でどのように銘柄選定をしていいか分からない

・銘柄選定における要点を知りたい

・スピーディな株取引をしていきたい

と思っている人にぜひ読んでもらいたいです。

 

この記事では以下の本を参考にしました。

 

 

 

 

株を探す際に確認すべき3つの指標

紹介するのは「PER(ピーイーアール)」「PBR(ピービーアール)」「ROE(アールオーイー)」の3つです。アルファベットの羅列で最初は訳が分からないと思いますが、これが非常に重要な指標なんです。

これら数値で、その企業の株が割安なのか、収益力があるのかというのを測ることができます。非常にポピュラーな数値であり、サイトの銘柄詳細ページや四季報などにも載っている数値ですので、確認しやすいと思いますよ。

 

1.「PER」とは

 「PER」とは「株価収益率」を表します。この数値では、企業の株価と利益を比べて、株が割安かどうかが分かります

 

〇計算式

PER(倍)=株価/1株当たり(予想)当期純利益

 

今の株価が1株当たりの当期純利益の何倍にあたるかを示します。

例えば、R株式会社(株価20万円、発行済株式数100株、予想当期純利益200万円)があったとします。

あなたがこの会社の株を2,000万円(株価20万円×発行済株式数100株)で全て買い占めました。毎年200万円の利益を出す会社を2,000万円で手に入れたのです。

利益を一切使わないとすると、10年で2,000万円回収でき、元を取ることができます。

 

この10年(倍)というのがPERです。つまり、あなたの投資資金が何年分の当期純利益で回収できるのかを表しています。掲載されているのは1株当たりで計算しているものが載っています。

かかる年数が少ない方がいいですから、数値が低い方が割安ということが分かると思います。

 

 「PER」を見る時の注意点

 

①予想当期純利益を使用する

株価は将来の業績を織り込んで値動きするため、1株当たりの当期純利益には予想値が使われます。掲載されている数値が実績値でないかを確認するようにして下さい。

 

②企業の成長性により水準が大きく変わる

PERは1株当たりの予想当期純利益が何年も続く場合に今の株価はどうなのかということを表してます。ですが今後何年も同様の利益になるとは限らないです。

業種によって成長性は変わってきますので、同業他社、同業種で比較するようにしましょう。

 

③当期純利益は特別損益の影響を受けてブレが大きくなる可能性がある

特別損益の大小で当期純利益は大きく変わってくる為、PERの数値もそれに連れて大きく変わります。そうすると本当の企業の実力とかけ離れた数値となってしまい、比較が難しくなってしまいます。

その場合は特別損益を除いた実質PERを計算するようにしましょう

 

④低PERだからって必ずしも割安ではない

PERが低いまま放置されている理由としては、

1)株式市場全体が低迷しており、実態より売り込まれている

2)業績悪化、成長鈍化を見込んで下落している

3)不人気

が考えられます。ですので株価の動きも見てPERを活用する必要があります。

 

2.「PBR」とは

「PBR」とは「株価純資産倍率」を表します。この数値では、株が割安かどうかや企業の安定性が分かります

 

〇計算式

PBR(倍)=株価/1株当たり純資産

 

今の株価が1株当たりの当期純資産の何倍にあたるかを示します。

PBRは一般的に1倍を下回ると割安と言われています。

1株当たりの純資産は、企業が解散した時に名目上、株主が受け取れる1株当たりの金額のことです。PBRが1倍を下回るとは、株価よりも現時点で企業を解散した場合に受け取れる金額の方が高いということです。

 

今すぐに企業が解散しても大丈夫という意味でPBRが1倍以下の企業は安定性があると判断できます。安定性がある=長期的に見ても安心=人気が成り立ち、数値が低い方が割安ということが分かると思います。

 

 「PBR」を見る時の注意点

 

①1株当たりの純資産はあくまで帳簿上のもの

資産として計上されているものを実際に帳簿価格で売却や換金できるとは限りません。含み損がある場合は純資産は減ってしまうことがあり、実質的なPBRは数値が違うということが考えられます。

事業撤退や工場閉鎖などで資産を処分する場合は純資産の大幅な減少となる可能性がありますので注意して下さい。また、多額の有価証券を保有する企業は、保有株の暴落等により1株当たりの純資産が減少する可能性もあるので注意が必要です。

 

②高成長産業などは今後の成長性を見込んで高PBRになることがある

企業の高い成長性を背景に株価が上昇する場合、PBRも吊られて上昇することがあります。これは、将来得られるであろう利益が将来の純資産増加にもつながることから、それらを織り込んでの数値となっていると言えます。

現状は高い数値かもしれませんが、将来的に下がっていく見込であることから、問題ないと判断できるのです。

 

③低PBRだからって必ずしも安定性があるわけではない

PBRが低い状態で放置されている理由としては、

1)株式市場全体が調整局面などで、実態よりも売り込まれている

2)含み損や業績悪化による純資産の減少を株価が先取りして下落している

3)不人気

が考えられます。他の銘柄と比較して明らかに株価の動きが鈍かったり、上昇相場にあるのに株価の下落が止まらない場合は要注意です。

 

業種別平均PER・PBR一覧表

 

PERとPBRについては業種ごとに数値の特徴が異なります。参考になるように業種ごとの平均数値をまとめました(東証一部)。

銘柄選定の際に参考にして下さい。

業種 単純PER 単純PBR
1 水産・農林業 12.5 1.0
2 鉱業 6.9 0.3
3 建設業 8.9 0.8
4 食料品 20.7 1.3
5 繊維製品 15.3 0.7
6 パルプ・紙 34.6 0.7
7 化学 14.0 1.0
8 医薬品 19.4 1.7
9 石油・石炭製品 6.1 0.6
10 ゴム製品 10.2 0.7
11 ガラス・土石製品 8.9 0.7
12 鉄鋼 9.8 0.4
13 非鉄金属 11.7 0.6
14 金属製品 10.9 0.5
15 機械 13.8 1.0
16 電気機器 16.9 1.1
17 輸送用機器 11.8 0.6
18 精密機器 13.3 1.4
19 その他製品 20.0 1.2
20 電気・ガス業 14.9 0.9
21 陸運業 13.3 1.1
22 海運業 0.4
23 空運業 7.2 0.8
24 倉庫・運輸関連 12.0 0.7
25 情報・通信業 24.1 2.1
26 卸売業 11.5 0.8
27 小売業 22.1 1.5
28 銀行業 6.6 0.3
29 証券、商品先物取引業 12.1 0.6
30 保険業 11.4 0.8
31 その他金融業 8.7 0.7
32 不動産業 8.9 0.9
33 サービス業 17.8 1.6
総合 14.5 1.0

(日本取引所グループその他統計資料参照:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/04.html

 

3.「ROE」とは

「ROE」とは「自己資本当期純利益率」を表します。この数値で、その企業の収益力が分かります

〇計算式

ROE(%)=当期純利益/自己資本 ✖ 100

 

自己資本を元手にどれくらいの利益を稼ぎ出すことができているかを見ることができます。

企業の収益力を利益の金額だけで判断しようとすると、規模の大きい企業の方が収益力が高いと判断されてしましまいます。そこで自己資本に対する当期純利益の割合を使って企業規模に限らず同じ水準で収益力を測るのがROEです。

 

一般的にROEが高ければ収益力の高い優秀な企業という評価がされます。ROEが高ければ収益獲得能力が高く、企業価値向上による株価上昇が期待できます

ROEは割安株を探すというよりは成長株を探すときに活用する数値です。

 

 「ROE」を見る時の注意点

 

自己資本の小さい企業に注意

自己資本の小さい企業は、ROEの計算上、分母の金額が少なくなり数値が高くなりやすいです。こういった企業は、自己資本比率が低いことが多く、安全性の面から不安があります。安全性を測る指標などと合わせて活用するようにして下さい。

 

要点を押さえて優良銘柄を探し出そう

 

今回は「PER」「PBR」「ROE」を活用する銘柄選定方法について書きました。

これら指標を活用することで、その企業の株が割安か、安定性はあるか、収益力があるかを大まかに測ることができます

 

数千もの企業の銘柄選定には莫大な時間がかかってしまうかと思いますので、ある程度はフィルターをかけて探していくのがいいですよ。

将来の企業状態は誰にも分かりません。どんなに詳細まで調べたとしても、何が起こるかは予想できないものです。

 

それでしたら、必要最低限の調査で投資銘柄選定を行い、投資機会を確保する方が良いのではないかと私は思います。

3つの指標は必ずどこかに載っていると思いますので、ぜひ活用してみて下さい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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