不況時に強い銘柄を選ぶ【選んだのはコカ・コーラ(KO)】
不況時に強い銘柄を探すにあたって、生活必需品、ヘルスケアセクターに着目して銘柄選定を行いました。「コカ・コーラ」を買ったのですが、色々調べてみると知らなかったことがたくさんあり、情報をまとめました。
どうも、りーまるです。
4月分の給料が入り、今月はどこの株を買おうかなと悩んでおりました。
私はまだ投資経験が浅く、ポートフォリオのバランスがまだ取れていないので、新たに組み入れられる銘柄を探していました。
投資期間2ヵ月の弱小ポートフォリオについては過去の記事をご覧下さい。
新型コロナウィルスによる世界的不況ということもあり、不況時に強い銘柄にしようと、主に生活必需品、ヘルスケアセクターの中から良さそうな銘柄を探しました。
調べている中で、銘柄の内容について知らないことが多くあったので、せっかくなら記事として残して備忘録にしようと思いました。
ちなみに買ったのは「コカ・コーラ」です。
結局、世界的有名銘柄を買うに至りましたが、これには理由があり、自分でも納得して買いました。
4時間は悩んで選んだ株なので、既に愛着が湧いております(笑)。
それでは早速見ていきましょう!
不況時に強い銘柄とは
経済は日々目まぐるしく動いており、その動きを大まかに分類すると 好況 → 後退 → 不況 → 回復 → また好況 となるように循環しています。
それぞれの景気局面に対して、当然強いセクターと弱いセクターが存在します。全ての景気局面に強かったら、そのセクターの株価は上がっていく一方ですからね。
景気局面別に強いセクターをまとめたのがこちらです。
〇好況
一般消費財、素材、資本財
例)マクドナルド、アマゾン、ナイキ、ダウ、ボーイング、3M、キャタピラー
〇後退
エネルギー
例)エクソンモービル、シェブロン
〇不況
生活必需品、ヘルスケア、公共事業、通信事業
例)P&G、コカコーラ、アルトリアグループ、ジョンソンエンドジョンソン、ファイザー、アッビィ、アルファベット、フェイスブック、ネットフリクス
〇回復
情報技術、金融
例)アップル、マイクロソフト、IBM、JPモルガンチェース、ウェルズファーゴ、バークシャーハサウェイ
不況時に強いセクターは、景気に左右されにくい業績が堅調なセクターであり、景気が悪いからと言って業績が下向くことが少ないのが特徴です。
人間が生活を営むのに必要なものを提供しているセクターですので、景気の良し悪しが関係ないと言ってもいいかもしれません。
新型コロナウィルスにより株価暴落などが起きており、今は不況時だと判断します。そこで私は不況時に強いセクターの中から銘柄選定を行いました。
生活必需品、ヘルスケアセクター優良株比較
不況時に強いセクターの中で私は生活必需品とヘルスケアセクターに着目しました。理由は新型コロナウィルスによる外出制限に伴い、生活必需品の需要が高まっていると感じています。日本でもトイレットペーパー、ティッシュペーパーが品薄になったり、食料品の買い占めが行われるなどの影響が出ています。
また、医療関連については言わずもがなであり、世界中が新薬開発に注目している状況です。この2つのセクターについては影響が収まった後まで伸びていくのではと考えました。
そこで優良株と言われる数社の株価や指標について表にまとめました。
こちらです。
生活必需品4社、ヘルスケア6社の株価、PER、PBR、ROE、営業キャッシュフローマージン、予想配当金をまとめました。
今回は4万円分の株購入を考えており、最も良い銘柄選定を行うべく検討します。
この中で最終選考に残ったのはコカ・コーラ、アルトリア、メルク、ファイザーでした。
やはり、予想配当金が多い銘柄を選びがちです。PER、PBR、ROEについてはどれも高い水準であり、優劣つけ難かったです。
正直、アルトリアに惹かれる思いがありましたが既に保有している銘柄であり、今回はポートフォリオを安定させたいという目的が強かった為、見送ることとしました。
ヘルスケアセクターの2社は安定感、収益力、キャッシュフロー等抜群の財務内容でした。
しかし、将来の安定性について懸念する点があります。メルクとファイザーは、主に製薬の開発・特許取得により莫大な利益を得るというビジネスモデルとなっています。ここ20年で開発できた新薬はなく、開発は非常に難しいようです。開発までには莫大な費用が必要となることから、今後も同様の水準で財務が推移するかが疑問です。
特許切れの問題もあり、過去に開発した薬品も特許切れになればジェネリック医薬品に代わってしまい、利益が大幅に減少します。
また、株価が既にコロナショック前の水準まで持ち直している状況であることから、少し買うのが遅かったなと感じます。
以上の点から将来の安定性に疑問を感じ、投資対象から外しました。
そして最後に残ったのがコカ・コーラです。安定感で言えば間違いない銘柄ですよね。結局これかという感じですが、調べれば調べるほど良い銘柄ということが分かりました。
コカ・コーラについて調べたことをまとめておきます。
なお、銘柄分析についてはこちらの本を参考にしました。
非常に面白い本でしたので興味があればぜひご覧下さい。
コカ・コーラについて
最後に残ったのがコカ・コーラ(KO)でした。以前から買いたい株の1つだったんですよね。
コカ・コーラは1892年創立の100年以上の歴史を誇る、世界最大の飲料メーカーです。
取り扱っているものはコカ・コーラ、ファンタ、スプライト、ミニッツメイドなど誰もが1度は飲んだことがある飲料の販売を行っています。
ビジネスモデルとしては「飲料の製造販売フランチャイズチェーン」を行っております。コカ・コーラ社とフランチャイズ契約しているボトラー社に製品製造と販売を担ってもらい、コカ・コーラ社は原液の製造と販売、商品開発やマーケティング戦略の策定などに特化しています。
これにより、設備投資や流通網構築費用などのコストを抑えることに成功し、ブランド力向上に向けたマーケティングに力を入れてきました。
おかげで圧倒的なブランド力を持っています。
また、連続増配年数57年と財務内容も非常に安定しております。
フランチャイズチェーン展開によりコストを抑えることで、安定した利益を計上しており、投資家からの人気も高いです。
中でも営業利益が安定しており、直近決算(2019年12月期)の営業キャッシュフローマージン(=売上高に占める営業利益の割合、数値が高い方が良い)は、28.09%と高い水準です。11年連続20%以上を記録。一般的に15%以上だと競争優位性が高いと言われているので、競争力が高いことが分かります。
一方で、健康志向の高まりから砂糖入り清涼飲料水の売上が落ちているというのも事実です。そこで最近では総合飲料メーカーとして、エナジードリンクの強化やコーヒーチェーンの買収によるコーヒー分野進出などの動きがあります。
売上減少を受けて、現在では事業再構築を進めており、低収益のボトリング事業を本体に取り込んで再編し、再度引き離して利益確保に取り組んでいます。
おかげで売上と比較し利益が減少していませんので、大きな問題ではないと思われます。
以上から、10年以上先を見据えて考えたとしても、コカ・コーラの株は大丈夫だと確信し、買うことを決心しました。安定感が他の追随を許しません。
4時間悩んで選んだのは結局コカ・コーラ
最終的にコカ・コーラ株を買いました。やっぱりコカ・コーラかという感じですが、4時間も悩んだ末での購入ですので悔いはありません。
これから10年以上も付き合っていく予定ですので、大切に見守っていきたいと思います。
銘柄を選ぶのは色々なことについて調べなければならず、労力がかかります。
ですがその中で、業界知識や同業他社との比較、強み、弱みなど、実に多くの情報に触れることができます。これは間違いなく自分の財産になるような知識だと思います。
また、時間をかけて選んだ銘柄は、勝手に愛着が湧いて、狼狽売りしないような気がします(これは悪いことなのかもしれません 笑)。
とにかく良いことだらけですので、これからも続けていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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